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Synthesizer V Technical Previewを使ってみた

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2018-12-28(Fri)追記: Synthesizer V、2018-12-25(Mon)に正式版がリリースされました。ユーザーインターフェースも大幅に強化されたとのこと。

SynthV正式版の新機能をチェックしてみた

本エントリはあくまでTechnical Previewの感想ということでご承知おきいただければ幸いです。


先のエントリで記したとおり、Lights in Citiesの歌の制作にはSynthesizer V Technical Preview](https://synthesizerv.com/)を使用しました。

フリーの音声合成ソフトウェアはVOCALOID使用前にいくつか試しましたが、(おそらくそれらも現在ではそうだと思うのですが)進化には目を見張るばかり。VOCALOID 4と比較してもまったく遜色ありません。むしろ録音を加工した感の残るVOCALOIDよりもきれいに整えられた出力を生成する点では上かもしれません。ビブラートも自然にかかり、レンダリングも速い。個人でここまで開発するのですからすごい時代です。

もちろんTechnical Previewということもあってか機能・ユーザーインターフェース的には物足りない点も多々あります。ざっと挙げるとこんな感じ。

  • マルチトラックではないため、コーラスなどは別々に作業しないといけない
  • ループ再生がない
  • 伴奏トラックを指定してもレンダリングはボーカルのみ
  • 部分的なレンダリングができない
  • ミキサーがちいさい
  • VST他エフェクト指定の機能はない
  • ReWireのクライアントにもならない

しかし軽快に動きますし、視認性はVOCALOID 4 Editorよりも優れています。またファイルフォーマットがJSONなのでファイル直接操作による発展性もありそうです。

開発動向を追いかけているわけではないので今後どのように展開するかはわかりませんが、広く使われるに足るソフトウェアですので、フリーであれ有償であれ、完成品が世に出て広く使われるようになるとよいな、と思います。

なお現在のところ同梱ライブラリは英語のみですが、日本語も別途ライブラリをダウンロードして歌わせられるようです(私は試してません)。闇音レンリだそうです。

以上、Synthesizer V Technical Previewの簡単な使用感でした。

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