
2023年の投稿
Springセッションスコープの単体テストは要Webアプリケーションコンテキスト
気づかなかったLinuxシリアル通信プログラミングチェックポイント
USB-シリアル変換ケーブルで接続するデバイスからデータを受信するLinuxアプリを業務で作成することになりました。Webエンジニアなのに。そもそもシリアル通信もLinuxアプリもやったことのない人間にそんなタスクをアサインするのはどうかと思うのですが、まあそこはそれ、いろいろ調べてなんとかかたちにするところまで持っていきました。その過程で気づいた、Webにある情報では気づきにくかった、あるいは見当たらなかった情報をいくつかメモとして残しておきます。ちょっとどこまで一般化できるかわからないのですが……
受信状態にならない
実際のデバイスとつないでまず直面したのが受信状態にならないという障害。待ち受け主体なので…すべての権力者はただちに - KORG Gadget新曲"Protest against the wall"公開
エントリを表示別れを告げる - GUMI+M01D新曲"引き潮に寄せて"公開
エントリを表示pytest+motoでセットアップを共有する方法
Python初心者かつAWS初心者の私がAWS Lambdaの開発をはじめて半年強、ようやくpytestを使って単体テストを本格的に書けるようになってきました。motoというAWSのモックサービスを使うとローカルであることをほぼ意識せずに単体テストが書けることも学習。 ただしmotoのもっとも手軽な使用法であるデコレータでの指定だとせっかくのAWSモックセットアップがテストケース間で共有できません。テストケースをクラスでグループ化…
この奇妙で残酷な世界から - M01D新曲"'till we disappear from"公開
エントリを表示日時の秒未満精度のプログラミング言語による違い(2023年9月現在)
Cognito Authentication Extension Libraryのメソッドはnullを返すことあり(2023年9月現在)
Amazon CognitoアクセスライブラリとしてAWSが.NET向けに公式に提供するAmazon Cognito Authentication Extension Library。README.mdに掲載されているコード片からだと CognitoUser.StartWithSrpAuthAsync メソッドは null を返すことがないように読めるのですが、実際には確認済みでないCognitoユーザーを指定して呼びだすと null を返すことを確認しました。なんで例外送出でないのかは不明。こういう落とし穴は気づきづらくてこまりますね……。皆様もお気を付けを。…
"Resistance EP 2023-09" is out now
タイトルの想起させるイメージが近い作品をまとめた EP を公開しました。お聴きいただければ幸いです。 Resistance EP 2023-09 by Sad Juno
ロートルプログラマのC++再訪記
あんなに親しかったC++と疎遠になって早や十数年。次にネイティブのプログラムを作るならRustを使いたいなあと思っていたところ、何の因果かふたたびC++と相まみえることになりました。疎遠になっていたとはいえ噂話は耳にする間柄、いまどきのC++(いわゆるModern C++)がかつてとは異なる様相を呈していることくらいまでは把握していましたが、細部に目を凝らしたりまでは当然しておらず、何がどうなっているかは浦島太郎状態。しかしC++を舐めてかかると痛い目にあうことは過去の経験で叩き込まれています。これはまずいと必死になってキャッチアップ、なんとか一息付くところまでたどり着いたので、せっかくですからまとめておきます。…
その怒りは - KORG Gadget新曲"Stand with Naked Anger"公開
エントリを表示抵抗も生存も - M01D新曲"resistance reflecting"公開
エントリを表示daisyUIでサイトリニューアル
サイトをリニューアルしてしまいました。つい魔がさして。 主目的はCSSフレームワークの変更です。これまで採用してきたMaterial Design Lite(MDL)は重たい上に早々に開発終了したので移行は長年の懸案だったのですが、移行先の第一候補としていたGoogle公式の後継プロジェクトは進捗がはかばかしくなく、一方たまに思いついて情報収集するくらいではよさそうなCSSフレームワークに巡り合えず、でいままで来てしまっていました。しかし最近になって知ったdaisyUIがJavaScriptなしにもかかわらず見た目が今風、リニューアル前にMDLで実現していたことはすべて解決できたので、この機を逃してはなるまいと切り替えに踏み切った次第です(daisyUIがベースとする…
Boto3 S3 Client APIのupload_file関数はメタデータ設定可能
必要に迫られてAWS SDK for Python (Boto3)を使った S3 へのファイルアップロード機能について調べたところ、クライアント API のupload_fileではオブジェクトメタデータは設定できないとする Web ページをいくつか目にしました。たとえば次。…
シャドウDOMを使わないLitElementでslot要素を使う方法
Lit、というかウェブコンポーネントには子要素を指定位置に再配置するためのslot 要素という機能があります。これはシャドウ DOM用のため、thisを返すcreateRenderRootメソッドを定義するなどして普通に DOM にレンダリングするようにしたLitElementでは機能しません……そのままでは。…
Amazon Cognito関連のエラー応答を整理する(2023年7月版)
AWS 提供サービスのご多分に漏れずAmazon Cognitoも求める情報を膨大な公式ドキュメントの中から得るのに骨が折れます。Cognito はユースケースが幅広いこともありその苦労もひとしお。特に苦労したのはエラー応答に関する情報で、まとまっているのを Web ではあまり見かけないように思うので、自分用の整理も兼ねてメモしておきます。 Cognito のエラーハンドリングが必要になるパターンは典型的には次かと思います。 URL 指定で直接アクセスしたとき API Gateway のオーソライザーに設定したとき
その歪んだ醜い心が - M01D新曲"tears without"公開
エントリを表示Amazon CognitoはEメール送信数超過でエラーLimitExceededExceptionを返す(2023年7月現在)
先日見舞われて愕然としたので共有。 AWS の提供する認証サービスAmazon Cognitoはメール他による通知機能を提供しています。このうち E メールに関してはAmazon SESと関連付けないかぎり 24 時間の送信数が最大 50 件になります(Amazon Cognito のクォータ - Amazon Cognitoより)。実運用に耐える数字とは思えませんが、AWS としては SES との関連付けが前提で、関連付けなしは評価用等の想定なのでしょう。…
RMWCとminifyの組みあわせでMDCのCSSが失われたときの対応方法
こんな現象に遭遇するのは私くらいかなあと思いながらメモ。 個人用勤怠記録 Web アプリWorking time aroundは次のサードパーティーライブラリ・ツールを利用しています。 UI キットにRMWC。React で Google 謹製 Web 向け Material Design CSS フレームワークMaterial Components for Web(以下 MDC)を利用可能にするコンポーネントライブラリで、MDC に依存 もともと使っていた Google 謹製の…
この過酷な地表を - GUMI+M01D新曲"facing the underpass"公開
エントリを表示横たわりながらも仰ぐのは - DSN-12新曲"beat under blanket"公開
――希望。
KORG DSN-12 での新作、"beat under blanket"を公開しました。お聴きいただければ幸いです。 今回タイトルを決めるにあたっては高島鈴『布団の中から蜂起せよ』をよすがにしました。

「アウラ」のアウラに目を凝らす - ベンヤミンや「複製技術時代の芸術作品」などをめぐって
「アウラ」という言葉を目にするとつい身構えてしまいます。 20 世紀前半のドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミン由来のこの言葉は、時に氏の論文「複製技術時代の芸術作品」とセットで、主に芸術作品の芸術性をめぐる議論で参照されます。たとえば次のように。
裕福な少数の人びとの手の中にあった藝術がもっていた独特の高級感(それをベンヤミンは「アウラ」[光輝]と呼びました)あるいは次のように。
20 世紀を代表する哲学者のひとりであるヴァルター・ベンヤミンは、複製技術が普及する近代以前の時代を考察し、複製不可能な芸術が持っていた「いま、ここにしかない」という「1回性」や「礼拝的価値」を「アウラ」と呼び、映画や写真が芸術の「1回性」を喪失させ、芸術そのものが世俗化していくことを肯定した。…
淀んだ生活における喜びは - M01D新曲"Pleasure(in a stagnant life)"公開
エントリを表示死者のたわごとよりも - M01D+GUMI新曲"亡骸の背で"公開
エントリを表示"Twilight EP 2023-03" is out now
曲想が近くタイトルを連ねるとストーリーを想起させる作品をまとめた EP を公開しました。お聴きいただければ幸いです。 Twilight EP 2023-03 by Sad Juno このところ優れた音楽家の訃報が相次ぎ堪えます。どうか安らかに。
Processing製フォント一覧表示ユーティリティ `ProcessingFontScape` 公開
自分の中で必要性が高まったので、以前作成した Processing のフォントカタログの機能をすこし強化してあらためて GitHub リポジトリとして公開しました。 DBC-Works/ProcessingFontScape: A small utility that draws a list of fonts available in Processing. ささやかなユーティリティですが、お役に立てば幸いです。